経営コラム


しがらみを捨てる

会社の歴史が長くなると、しがらみも多くなります。
しがらみとは、過去の成功体験や、自己保身のためのルールの亡霊です。
状況が変わったにも関わらず、枠組みだけが存在し続けています。
そして、その枠組が足かせとなり、成長を妨げています。

ビジネスの多くは、成功の模倣で成り立っています。
成功事例を分析して、成功要因を抽出して、自社に当てはまるように再加工します。
しがらみになると、再加工ができなくなります。
現状には合わないと分かっていながらも、同じパターンを繰り返して失敗してしまいます。
過去の栄光は輝かしいため、否定をするのは勇気が必要です。
先人や昔お世話になった方に、ノーと言うのもためらわれます。
そのため、過去の成功体験を捨てようと思っても、なかなか捨てられません。

自己保身のルールは、より厄介です。
当人が身を守ろうとすればするほど、複雑で強固なものになります。
しがらみを捨てるということは、当人を丸裸にするということです。
それが恐いので、ますます身を守ろうと、ルールを複雑にしていきます。
当人がいなくなった後もそのルールは残りますが、もはや誰も理解できるものではなくなっています。

こうしたしがらみは、思い切って捨てるしかありません。
覚悟と熱意を持ったリーダーが挑まない限り、しがらみはいつまでも会社にまとわりつきます。

【本日の質問】
あなたの会社では、しがらみが存在しますか?


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