経営コラム


2013年最も共感した一冊

本年も100冊以上の様々な本を読みました。
その中で、最も共感した一冊が、ヤンミ・ムン著『ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業』です。
なぜ良いものを作るだけでは売れないのかということを、分かりやすく解説しています。
特に共感した点を私見を交えてご紹介します。

・プロは違いに注目するが、素人は類似点に目が行く。
これは、はっと目が覚める指摘でした。
差別化しようと細部にこだわればこだわるほど、一般消費者には同じように見えてしまうということです。
たしかに、自分の興味がないものは、どれも似たり寄ったりに見えますが、
好きな人からすると、それぞれの個性がはっきりと見えています。
アイドルグループなどをイメージすると分かりやすいと思います。

・相違点を可視化すると、互いの違いを際だたせるのではなく、解消しようとする。
隣の芝生は青いといいますが、相手のほうが優っている点があると、そこが気になります。
その差を埋めようと各社が努力すると、結果として同じような製品が市場に溢れます。
平均化しようとするのではなく、自社の強みを伸ばすことで差別化ができます。
長所進展に勝るものなしです。

・成熟市場を打破するのは、アイデアブランドである。
アイデアブランドには、次の3タイプがある。
①世の中の流れの逆を行く「リバース・ブランド」
②既存の分類を書き換える「ブレークアウェー・ブランド」
③好感度に背を向ける「ホスタイル・ブランド」
この中で、私は「ブレークアウェー・ブランド」が最も実行しやすいと思います。

この他にも、色々と考えさせられる点が多い一冊です。
時間のある年始におすすめいたします。

【本日の質問】
あなたの今年の一冊はなんですか?


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