『なぜ会社は変われないのか』を読みました。
自動車会社の下請け企業を舞台に、社員が変わっていく様子が描かれています。
本書の最大のテーマは、「やらされない改革への挑戦」です。
つまり、従業員一人一人が自発的に考えて改革へ取り組む風土を作るということです。
これは、大変難しい作業です。
まずは諦めたり、逃げ腰になったりしている人の気持ちに火を付けなければいけません。
人は変化を嫌いますので、これには大変なエネルギーがいります。
リーダーの本気度や熱意が試されます。
本書では、社員の自発性を促す仕組みとして、オフサイトミーティングが紹介されていました。
気軽に真面目な話をする場を提供することで、お互いに刺激をしあいアイデアを出すことを目的にしています。
いわゆる拡散思考です。
拡散した思考を収束させる方法としては、一人の責任者が決めるということを提唱していました。
これは、決断のスピードを早め組織に柔軟性を持たせることになります。
また、会社の理念やコンセプトを明らかにすることで、それを判断基準とすることも言及されています。
このような自主的な変化は、私も目指しているところです。
結果が出るまでに時間はかかりますが、みなさんが考える場をしっかりと提供していきたいと思います。