SPAC・静岡舞台芸術劇場で行われている「ガラスの動物園」を観てきました。
演出はしっかりと戯曲の世界観を表現していました。
久しぶりに、かちっとした優等生型の芝居を楽しみました。
アフタートークで演出のダニエル・ジャンヌトー氏がおっしゃった、
「出演者全員にアーティストとして参加してもらうことで、これだけの質の舞台が出来上がった。
ただし、演出家として、自分がどのような方針で作っていくかは強く主張した。」
という言葉は、強いリーダーシップを表していると思いました。
公演そのもの以外にも、いくつかの面白い取り組みがありましたので、2つご紹介します。
1.無料送迎バス
静岡県内からだけでなく、東京からも特定日に無料送迎バスが出ています。
劇場は東静岡に位置しており、交通費は大きなコストになります。
観客を増やすには、チラシの枚数を増やしたり、広告を売ったりすることに経費をかけるよりも、
こうした値下げ以外で、直接利用者のコストを軽減する取り組みの方が効果的かもしれません。
2.出演者との交流
終演後、併設のカフェに出演者が来て、観客と交流をしています。
直接コンタクトをすることで、ファンを増やすことができます。