顧客分析の代表的手法にRFM分析があります。
RFM分析は顧客のこれまでの購買行動・購買履歴から、優良顧客の抽出などを行います。
各項目をスコア化して、顧客をランク付けします。
RFMの各項目は以下の通りです。
R(recency:最新購買日):直近でいつ買ったか、最近購入しているか
F(frequency:累計購買回数):どのくらいの頻度で買っているか
M(monetary:累計購買金額):いくら使っているか
各項目を5段階に分けますが、その度数は企業によって異なります。
最寄品と専門品では、年間1回の購入頻度の意味は異なるからです。
RFM分析を行う上での留意点は、以下の2点です。
1.どのランクに何人顧客がいるかだけを見ていても意味はありません。
より上位のランクに移動させるためには、何をしなければいけないかを考えます。
またランクダウンする顧客が多い場合は、それを回避するための対策も必要です。
2.RFMスコアだけでは、優良顧客かどうかは判断できません。
当店にとってどのような顧客が優良顧客かを決めて、その基準で判断します。
例えば、同じ半年で2万円使う顧客でも、半年に1回2万円使う人と、毎月3千円程度使う人のどちらを大切にするかということです。
数字は対策を練ったり、成果を確認したりするためのツールです。
管理のための手間にならないよう、しっかりと活用することが大切です。