経営コラム


OZONEクラフトマーケット2010

OZONEクラフトマーケット2010を通期で伺って感じたことは、商品として成り立っているものと、
クラフトの域を出ていないものの差が大きいということでした。
クラフトマーケットとはいえ、対価をいただく限りそれだけの価値がなければいけません。

商品とクラフトとの違いをまとめてみます。

1、使用する人やシーンを想定できているか
作家の方が自分の作りたいものを作るというのは正しいことだと思います。
ただし、その先に使用する人やシーンが想定されていないと、
それはただの自己満足に過ぎません。
お客様のことを考えることで新たなデザイン等が生まれることもあるのではないでしょうか。
実際に使用方法を尋ねても答えられない作家の方もいらっしゃいました。

2、高いクオリティーを有しているかどうか
見て他と違うとわかる。無条件に吸い寄せられる美しさを持っている。
こうしたクオリティーがないとなかなか対価はいただけません。
ある作家の方は手ごろな価格帯向けに作った商品よりも、
時間をかけて作った高額品の方がよく売れるとおっしゃっていました。

3、コミュニケーションがとれているかどうか
これは商品というよりも販売員の問題です。
上記のようなこだわりをきちんとお客様に伝えられているかどうかがポイントです。
商品をみてもその技術の高さを理解できるお客様は多くありません。
自分の思いやこだわりをお客様に伝えて納得いただく必要があります。

2 thoughts on “OZONEクラフトマーケット2010

  1. 森のクラフトマン

    商売のネタ探し場所にあらず
    拝啓
    かなり一面的な見方ですね。
    クラフトマーケットは
    見たことも参加したこともありますが、近年つまらなくなって活気もなくなっています。
     その原因は、販売狙いのちまちました商魂が透けて見えるようになたからだと私は思います。技術の高い工芸品はデパートや地方の工芸店に行けばいつでも見られます。
     私が見たいのは荒削りでも独自のアイデアやトンガっている作品、作家です。
     おそらく作家の立場も、コミュニケーションしたい、とかテストマーケティングしたいとかさまざまなはずです。
     近年はデザインフェスタの方がエネルギッシュで見ても参加しても楽しいです。
     あなたが商売のネタ探しをするのは勝手ですが、他のクラフトマンを馬鹿にしたような高みのコメントは不愉快ですので
     >クラフトの域を出ない
    などというのは場違いですからやめてください。
     また春日部風鈴さんとは私も話しましたが、
    もっともっと楽しい裏話をしてくれましたよ。
     取材力も不足してますね。
    敬具

    Reply
  2. きくち

    ご指摘ありがとうございます
    >森のクラフトマン様
    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り、私は売り手の立場から毎回見ていますので、かなり一面的な見方になっていると思います。

    >他のクラフトマンを馬鹿にしたような高みのコメントは不愉快です
    クラフトマンの方を馬鹿にしたつもりはありませんが、そのように受け取れる表現をしたことにつきましてはお詫び申し上げます。
    他にも同様の感想をもたれた方々がいらっしゃいましたら、重ねてお詫びいたします。

    >取材力も不足してますね。
    まだまだ私も勉強中の身です。そういった意味では荒削りですし、このブログは私に取りましてもみなさまとコミュニケーションを取る場にしたいと考えております。
    お気づきの点がございましたら、今後もご教示いただければ幸いです。

    よろしくお願いいたします

    Reply

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