西新宿のにあるパークタワーホールで行われたNIPPON MONO ICHI(主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構)に今年も行ってきました。
今回で5回目ということで、見慣れた方から初参加の方までいろいろな方とお話をさせていただきました。
皆さん、「いいものを作りたい」「実際に使ってもらいたい」という思いは共通されていました。
しかし、元気のあるところほど、実際に商品が使われるシーンを考えておられました。
最近安いことが良いこととされるようになってきましたが、やはり思い入れのあるもの、丹精こめて作られたものは手に取ったときにうれしくなります。
みなさんの思いがきちんと評価されるよう、微力ながら応援させていただきます。
今回の出展を見て気がついたのは、伝統的な技術を現代の生活に合うような形にあわせているとことが多いです。
特に今回は漆を使った商品が多く、ガラスに塗ってオブジェにしたり、チタンカップに塗ったり、デスクの仕上げや漆を塗った鍋までありました。
漆はちょっとした注意さえ守れば、普通に使うことができます。その手触り・舌触りの柔らかさは最高です。
また、ブームに合わせて商品開発をしているところもありました。
歴史ブームはかなり追い風になっているらしく、鎧作りの技術を活かしたストラップや、幕末に使われていたガラスの復刻商品もありました。
まずはこれを気に商品を手にとっていただければと思います。
いくつか個人的に気になったところをご紹介します。
・萩ガラス工房有限会社
http://www.hagi-glass.jp
萩地方でとれるガラスの原石を使用しているため、特有のグリーンがきれいなガラスです。また、カリガラスであるため、軽くて丈夫です。
担当の方のガラスに対する思い入れに感服しました。「焼き物と同じように、ガラスも各地域の原料を使えばもっと面白くなる。」「価格訴求ではなく、いいものを作っていきたい」との言葉に共感しました。
百貨店の方から取り扱わせてほしいとオファーがあったそうです。
是非工房を訪れたいです。
・株式会社Duco
http://www.duco.co.jp
漆をガラスに塗ったオブジェのほかに、二重構造のチタンカップに漆を塗ったり、チタンで蒔絵をしたりと今までにない漆の提案をされています。
・有限会社熊倉ガラス工芸(株式会社江戸切子の店華硝)
http://www.edokiriko.co.jp
社長自らが製作されたというぐい飲みに施されたカットは非常に細かくすばらしいものでした。カットの深さも均一のため、手触りが良いそうです。
・輪島キリモト
http://www.kirimoto.net/index.html
まさにパイオニア。毎年常に新しい試みをされています。「暮らしの中にこんなものがあればよいな」というコンセプトで開発されている商品はどれもすばらしいものです。家具やフローリングも提案されています。