マルシェに関する考察も今回で一区切りにします。
最後に最も重要と思われる商品説明について考えたいと思います。
まず、商品説明の内容ですが、これは商品詳細であってはなりません。
商品の味の特徴や調理・保存方法など、消費者にとってメリットのあることを伝えます。
「無農薬で棚田で育てたお米」といってもその価値が分かる人は少数です。
それよりも、「もちもちとしていて甘みの強いお米で、炊き込みご飯にしてもおいしい」
といった方が消費者は商品に対して関心を抱きます。
使用している状況をイメージできるように伝えることが大切です。
また、説明手段ですが、1対1の接客トークのほかに、呼び込みやPOPも活用できます。
呼び込みの際にはキャッチフレーズをつけて手短に商品の魅力を伝えます。
POPには最も伝えたいことを語りかけるように記載します。
あまり多色遣いにする必要はありません。
きれい・かわいいことよりも読みやすいことが重要です。
POPを設置しておくことで、不特定多数の人に訴求ができます。
たまたま通りかかった人がPOPを読むことで立ち寄るかもしれませんし、
多数のお客様が来店されたときにも同時に商品説明が可能になります。
試食も有効な説明方法です。
味を言葉で伝えることは難しいので、実際に食べていただくのが一番です。