2010年本屋大賞を受賞した『天地明察』冲方丁著を読みました。
本屋大賞を受賞すると売れるとのことですが、すでにAmazonJapanでも売り切れになっているようです。
本の内容に関しては様々なところで取り上げられていますので、ご存知の方も多いかと思います。
私がもっとも共感したのは、主人公が偉業を成し遂げるにあたり、
様々な人々の助力があったという点です。
強力な人脈により、一人では成し遂げられなかったであろうことを可能にしています。
もちろんそこには人々を惹きつけるだけの主人公の才能や行動があります。
また最後の暦を完成させると決心した後の、主人公のパワーにも魅力を感じました。
腹を決めると人間は何でもできるのかもしれません。
運命ともいうべき状況の変化に対応した主人公の意思の強さと日ごろからの積み重ねは
読んでいて勇気をもらいました。
設定こそ江戸時代ですが、現代にも通ずることが多々あります。
集人力
古い記事に失礼します。
この作品がとてもおもしろかったので、同じ作者さんの「光圀伝」も読んでみました。
見込んだ儒教家を礼を尽くして迎え入れたり、市井の人々と気さくに触れ合ったり、激情の人ながら多くの人に愛される魅力的な主人公でした。
天地明察の主人公との共通点は、意思の強さだと思います。芯の通った強さに魅せられた人々が自然と集まるようなお人柄を感じました。
>Nさん
コメントありがとうございます。
「光圀伝」は読んだことがなかったので、今度読ませていただきます。