経営コラム


大局的視点で考える

60歳でハッピーリタイアと聞かされて、それを夢見てきた人たちにとって、現状はつらいものと思います。

その一因は、少子高齢化・人口減少という大きな流れを直視して、対策してこなかったことにあるのではないでしょうか。

隣に負けないように横並びで、無理無駄を行っていたのではないでしょうか。

現在主流の様々な特典をつけて、無償サービスをして、人口や税収を地域に引っ張ってくるのも一手です。

しかし、それはゼロサムゲームで、総量は増加しません。

競争による成長は、お互いに切磋琢磨して新しいものを生み出すことにあります。

足の引っ張り合い、つぶしあいでは、いつか疲弊してしまいます。

 

また、コロナ禍では、経済より命を選択して、税収以上の支出を行い、借金を膨れ上がらせました。

膨れ上がった借金を減らすのは、我々現役世代の役割だと考えています。

将来世帯に対して、あのとき自分たちが全滅していたらあなたたちは生まれていないのだから諦めなさいなどとは、言いたくありません。

 

コロナが収まってきたかと思えば、物価高騰です。

生活は苦しいですが、さらに支出を増やして、借金を重ねることは可能なのでしょうか?

税負担が下がるのはありがたいのですが、中長期的な収支バランスは取れるのでしょうか?

 

自分たちさえ良ければ、今日なんとか楽をできればではなく、大局的な視点で考えて行動する必要があると、私は考えます。

 

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