経営コラム


ターゲティングの罠

マーケティング戦略において、ターゲット設定は重要なポイントです。

適切なターゲティングができなければ、マーケティング活動はうまくいきません。

 

ターゲットイメージを明確にすればするほど、戦略の精度も上がります。

一方、ターゲットイメージの設定を進めていく上で、現実離れをしてしまうこともあります。

最初の前提を間違えたまま突き進んでしまうと、大変なことになります。

自分都合のターゲット設定になっていないか、注意が必要です。

 

特に新規顧客開拓を行う際には、ターゲットイメージを間違えやすくなります。

これまで接点のない層なので、実態がわかりません。

そこで、調査資料などを参考にターゲティングを行うことになりますが、ここに罠があります。

 

ひとつは、回答者属性の偏りです。

特定のアンケートに回答する方には、一定の属性があります。

例えば、電話調査であれば、日中に固定電話に出て回答する余裕のある人になります。

インターネット調査であれば、デジタルに慣れている人になります。

このような偏りを考慮しないと、全体像を見誤ることになります。

 

もうひとつは、回答が表面的になることです。

「健康になりたいか」という設問には、大概の方が「はい」と答えるでしょう。

しかし、ビジネスとして成り立たせるためには、そのためにどの程度のコストを払えるかがポイントになります。

コストには、金銭面だけでなく、時間や移動、スイッチングコストなども含まれます。

これらを網羅したアンケート調査は難しいです。

ある程度仮説を立てたところで、再度検証する必要があります。

 

ターゲティングを行う際には、何度も仮説検証を繰り返すことが重要です。

 

【本日の質問】
あなたの会社では、ターゲティングの罠にかかっていませんか?

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