ユヴァル・ノア・ハラリ著『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』を読みました。
これまでの『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』同様、示唆に富む本でした。
ただ、これまで以上に、飲み込むのに時間がかかりました。
それは、あまりにも妥当なことが書いてあるため、受け入れるのに覚悟が必要だからです。
過去、未来と続き、今回は「現在」の話です。
まさに、自分ごとであるため、理解はできても、納得・実行に移すのはエネルギーが必要です。
特に、後半はコロナウイルスが騒動となっている今日、一人ひとりが自分の世界観を再確認し見直す必要があると感じました。
本書から、共感した部分を抜粋します。(太字は章のタイトルです)
15.無知
・あなたは自分が思っているほど、多くを知らない。
・現代の民主国家は、「そうだ、有権者がいちばんよく知っている!そうだ、顧客はつねに正しい!」と声を揃えて叫ぶ群衆で満ちあふれている。
16.正義
・現代世界における不正義の大半は、個人の先入観よりもむしろ大規模な構造的偏見に起因する。
・世界中の無数の集団の間に張り巡らされた複雑な網を、いったい誰が理解できるだろう?
・たいていの人は、世界の主要な道徳問題を理解しようと心から望んだとしても、もうそれはかなわない。
(中略)この規模の道徳的ジレンマを理解し、判断を下そうとするときには、日おt日とは4つの方法のいずれかを使う事が多い。
第一の方法は、問題の規模を縮小することだ。(中略)この争いの歴史的な複雑さは、単純明快な筋に置き換えらる。
第二の方法は、胸に迫る人間ドラマに的を絞ることであり、そうしたドラマはこの争い全体を表しているという建前になっている。
第三の方法は、陰謀論をでっち上げることだ。(中略)世界で起こっていることを本当に理解している人は誰もいない。だから、裏で効果的に糸を引くことができる人などいないのだ。
第四の方法は、ドグマを一つ生み出し、全知という触れ込みの理論か機関か支配者を信頼し、どこへなりと、導かれるままについていくことだ。
17.ポスト・トゥルース
・実際には、人間はつねにポスト・トゥルースの時代に生きてきた。
・誰もが同じ虚構を信じているかぎり、私たちは全員が同じ法や規則に従い、それによって効果的に協力できる。
・フェイクニュースを当然のものとして受け入れる代わりに、それは私たちが思っているよりもはるかに難しい問題であることを認識し、現実を虚構と区別するために、なおさら一生懸命努力すべきだ。
【本日の質問】
あなたは、どのような世界観を持っていますか?
※いいね!シェア大歓迎!!励みになります^^