経営コラム


全体最適は部門間調整ではない

全体最適という言葉がよく使われます。

限りある経営資源を活用するためには、全体最適は不可欠です。

全体最適とは、部門最適の総和ではありません。

会社全体を見渡して、最適化することです。

この認識を間違えると、ただの部門間調整で終始してしまいます。

例えば、10の量がある経営資源の配分を考えます。

営業部が7、製造部が5、企画部が3の配分を要求すると、経営資源は足りません。

このとき、声の大きい営業部が7取ってしまうと、受注に対して製造が追いつかなくなるかもしれません。

希望量の割合で按分すると一見公平に見えます。

しかし、企画部には最低限3の資源配分をしないと、機能が停止してしまうかもしれません。

調整ではなく、戦略に基づく配分が必要になります。

営業を強化するのであれば、営業部に経営資源を集中的に配分します。

製品力で差別化をするのであれば、製造部や企画部に重点的に配分します。

戦略を実行するために最適な選択をしなければなりません。

【本日の質問】
あなたの会社では、戦略に基づいて全体最適を行っていますか?

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