経営コラム


出世意欲と貢献意欲

大下 英治著『十三人のユダ』を読みました。

古巣三越の有名な岡田事件を扱った小説です。

事件の概要は知っていましたが、少し詳しく知りたいと思い、読んでみました。

派閥争いや上司への取り入りが嫌で独立した私としては、出世のために一人の女性に多くの男性が取り入ろうとする姿は異様でした。

 

一方で、出世意欲も理解ができます。

役職が上がれば、処遇も良くなりますし、権限も大きくなります。

ビッグになりたいという欲求は、誰にでもあります。

問題は、その方法です。

組織の利益のためでなく、個人の利益を優先してしまう人が集まると、組織は崩壊します。

組織への貢献意欲よりも、個人の出世意欲が高いタイプは、要注意です。

このようなタイプは、しばしば人罪となることがあります。

そして、最も怖いのが、岡田事件のようにトップがそのような人罪になってしまうことです。

 

このような事態を防ぐためには、組織の目的を明確にし、全社員に浸透させることです。

特定の人物に取り入れることで出世するのではなく、組織の目的に合った成果を出した人が評価される仕組みも必要です。

出世意欲と貢献意欲が一致するようにして、組織のベクトルを合わせなければなりません。

 

 

【本日の質問】

あなたの会社では、出世意欲と貢献意欲が一致していますか?

 

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