中小企業において、人材採用は大きな課題です。
特に、雇用のミスマッチが起こって、なかなか定着しないという悩みがあります。
ミスマッチは、企業の規模を問わず起こりますが、人手が不足している中小企業では、より深刻です。
その原因と対策について、私なりにまとめてみます。
いつもよりも長めですが、お付き合いください。
正社員に対しては、「即戦力」を求め過ぎです。
中小企業の多くは、ハローワークで求人を行い、有料サービスを利用しません。
バリバリと仕事ができる即戦力は、残念ながらハローワークで就職活動をしていません。
ハローワークで就職活動をしているのは、仕事に対して何らかの不安がある方です。
このような方は、仕事の飲み込みが遅かったり、打たれ弱かったりします。
それにも関わらず、、きちんとした教育やフォローもせずに、現場に放り込みます。
放り込まれた方は、どうして良いか分からず、結果も出ないので、働くことが嫌になってしまいます。
このような状況を避けるためには、教える仕組みを用意しなければなりません。
聞かないほうが悪いのではなく、教えないほうが悪いのです。
教育には時間と労力がかかります。
ただでさえ人手不足で時間が足りないのに、新人の面倒まで見ていられないというのは分かります。
しかし、きちんと教育をしなければ、いつまで経っても人財は定着しません。
また、人に教えるためには、自分の仕事を深く理解していなければなりません。
惰性で仕事をしているような状況では、人に教えることはできません。
自分の働き方を見直すことも必要です。
そして、ノウハウをマニュアルにまとめておくことで、教育の負担を軽くすることができます。
パートに対しては、「正社員と同じ勤務」を望みがちです。
パートで働く方は、何らかの理由で長時間勤務できない方がほとんどです。
それにも関わらず、会社側はフルタイムの勤務を希望します。
また、突発の休みが多いのもパート希望者の特徴です。
突発の休みが困るのは分かりますが、それができないからパートで働いているということもあります。
短時間勤務や急な休みにも対応できるような仕組みを設ける必要があります。
短時間の方を組み合わせたり、正社員が穴埋めをしたりします。
究極の解決方法としては、今いる人員でできる方法を考えます。
私の経験上、これ以上人は減らせないと考えている状況から、一人二人抜けても何とかなります。
何とかするためには、働き方を変えなければいけません。
優先順位を変更して、やらなければいけないことに注力します。
また、一人三役くらいはこなせるようにします。
そうすると、今より少ない人員でも、仕事を回すことができます。
【本日の質問】
あなたの会社では、雇用のミスマッチを防ぐ取り組みをしていますか?
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