判断を行うためには、材料が必要です。
経営においては、現場情報は大切な判断材料です。
状況報告が適切に行われるようにしなければなりません。
状況報告の仕組みとしては、週報などの報告書や提案制度などがあります。
定期的に現場の声を吸い上げることで、経営判断に活かしていきます。
問題は、状況報告が適切に行われているかどうかです。
ある支援先の営業マンは、上司からの評価の高い方でした。
しかし、売上データを見ると、それほど優秀なわけではありません。
調査をしてみると、営業報告書に上司の喜びそうなことばかり書いていました。
その方は、「報告書に本当のことを書くバカがいるのですか?」とまで言い切っていました。
このように、虚偽もしくは不適切な情報しか上がって来ないのでは、仕組みを作っても意味がありません。
特に減点主義の組織では、誰も本当のことを言わなくなります。
正直者が馬鹿を見るのであれば、保身的になるのは当然です。
状況をありのままに報告をしても問題がない、むしろ助けてもらえるような組織にする必要があります。
適切な経営判断を行うためには、適切な状況報告がなされるようにしなければなりません。
【本日の質問】
あなたの会社では、適切な状況報告がなされていますか?