支援先から、あるサービスの導入について、相談を受けました。
そのサービスを導入することで、コストが5%削減されるとのことです。
初期費用や維持費用はかかりますが、コストが下がるのであれば、悪い話ではありません。
そこで、支援先のデータを元に、シミュレーションをしていただくことにしました。
結果は、ほとんどコストが下がらないようです。
その隣には、別な条件でのシミュレーションがされています。
難しい説明が並んでいましたが、稼働率が現状の5倍になれば、投資コストを回収できるようです。
その資料を見て、私は慎重に対応するようにアドバイスをしました。
その理由は、提出された資料が誠実なものではなかったからです。
一般の人が分かるような説明がされておらず、煙に巻くような表現が使われていました。
また、投資コストが回収できるようになるには、どのような条件が必要なのかも明示されていません。
さらには、その条件が達成される保証もされていません。
もちろん、やってみなければ、結果はわかりません。
しかし、このような資料を提出するところが、今後支援先のために動いてくれるとも考えられません。
信頼できるパートナーでなければ、一緒に事業をすることはできません。
相手のことを騙せば、短期的な利益は手に入るかもしれませえん。
しかし、信頼関係を築くことができなければ、中長期的な利益を確保することはできません。
※事例は適宜編集してあります。
【本日の質問】
あなたの会社では、誠実な対応をしていますか?