経営コラム


完璧なコピーはできない

創業経営者の場合、社内で誰よりも自分が仕事ができることが多いです。
ある分野で一番の実力を持っていたからこそ、独立したケースが多いからです。
どんなに優秀な人でも、一定の規模になると一人では仕事が回らなくなります。
そのようなときに、自分のコピーがいればと考えがちです。
残念ながら、自分の完璧なコピーはできません。

仕事の成果は、能力だけでなく、熱意や性格、考え方も影響します。
能力については、マニュアルを整備することなどで、6割位は伝えることができます。
残りの4割は、各自のオリジナリティになります。
オリジナリティがどのように開花するかは、その人の熱意や性格によります。
よって、完璧なコピーというのは、できあがりません。

自分と比べて劣るところがあると、そこに注目しがちです。
しかし、相手には相手の良いところがあります。
そこをいかに伸ばして、組織として力を発揮していくかが必要です。

そのためには、ベクトルを合わせる必要があります。
考え方だけは、完璧なコピーを作らなければなりません。
全員が同じ価値基準を共有できなければ、組織はバラバラになってしまいます。

自分の完璧なコピーを作るのではなく、価値基準を共にする人の長所を活かしていくことが大切です。

【本日の質問】
あなたの会社では、価値基準を共にする人の長所を活かしていますか?


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