損益計算書の見方のひとつに、損益分岐点分析があります。
売上総利益や営業利益といった見方ではなく、変動費・限界利益・固定費に分けて考えます。
このように分けて考えることで、企業の収益性やビジネスモデルが良く分かります。
変動費とは、売上に応じて変動する費用のことです。
仕入原価や外注加工費が代表例です。
固定費とは、売上にかかわらず発生する費用のことです。
変動費以外の費用はすべて固定費とみなして構いません。
売上高から変動費を引いたのが、限界利益です。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率です。
実際の売上高と、損益分岐点売上高を比較すると、経営の安全度が分かります。
実際の売上高が、損益分岐点を大きく上回っていれば、一安心です。
赤字企業の場合は、損益分岐点売上高が一つの目安になります。
売上高に対して、変動費の割合が高い場合は、変動費率を下げることで利益が増えます。
売上高に対して、固定費の割合が高い場合は、売上高を増やすか固定費を減らすことで利益が増えます。
自社の収益構造を的確に捉えて、対応策を練ることが大切です。
【本日の質問】
あなたは、会社の損益分岐点分析をしていますか?