経営コラム


コンプライアンス経営

世の中に出ている「コンプライアンス経営」に関わる書籍を分類すると、以下のようになります。

A.法令遵守:法令の解説と遵守方法の説明
B.リスク管理:コンプライアンス違反の事例や損害の紹介と、リスク管理の説明
C.内部統制:コンプライアンス経営を実行する組織づくりの説明

コンプライアンス「経営」と言うからには、C.内部統制をしっかりと行い、組織づくりをしていきたいものです。
組織づくりについては、コンプライアンスに限らず、以下の2点が必要です。

1.ベクトル合わせ
倫理意識・貢献意識を全社員に植えつけるため、全員のベクトルを合わせる必要があります。
そのためには、トップが強い態度でコンプライアンス推進の姿勢を示さなければなりません。
特に、コンプライアンスの遵守は、利益と相反することがあります。
利益を捨ててでも、コンプライアンスを遵守するということを貫かなければなりません。
また、ESが低くなると、コンプライアンス違反を起こしやすくなります。
動機づけを行ない、組織への貢献意識を高める必要があります。
そのためには、方針を全社員に徹底的に伝え、良い事例を共有することを行ないます。

2.仕組み作り
人間は弱いものです。
ミスをしたり、魔が差したりすることもあれば、欲望に負けることもあります。
それでも、コンプライアンスが遵守されるような仕組みが必要です。
例えば、ミスが起こることを前提とした仕組みです。
システム開発のフェールセーフや、トヨタの「自働」などの考え方が参考になります。
また、管理・監視体制を整えて、不正を未然に防ぐ仕組みも必要です。

【本日の質問】
あなたの会社では、コンプライアンス経営が行われていますか?


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