経営コラム


360度評価

透明性の高い人事評価の仕組みとして、360度評価を取り入れている企業があります。
仕組みとして上手く機能しているところもありますが、期待通りの成果が出ていないというところもあります。
上手くいかない理由は、大きく以下の2つのようです。

1.評価者が被評価者の業務内容を理解していない
他部門であったり、直属でない上司であったりすると、相手の業務内容が分からないということがあります。
そのため、評価しようと思っても、どのように評価して良いのかが分からず、適当に評価をしてしまいます。
これでは、適正な評価とは言えません。
業務の見える化を行なうことも大切ですが、誰が誰を評価するのかを適切に設計する必要があります。
360度とはいえ、対象者を必ずしも全員にしなければならないということはありません。

2.他人を評価することに抵抗がある
一般従業員が直属の上司を評価したり、事務部門の人が営業部門を評価したりすることに抵抗を感じる人がいます。
これは、日頃の力関係や当人の性格が影響しています。
せっかく日頃他の人のことをよく見ていても、きちんと表現できないのであれば、適正な評価となりません。
風通しの良い職場の雰囲気を作る必要があります。
また、これは非常にもったいないことです。
経営者として把握すべき情報が、入ってこないことになります。
雑談などを通じて、自分の目の届かない部分の情報を入手できる仕組みは重要です。

【本日の質問】
あなたの会社では、適正な人事評価が行われていますか?


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