経営コラム


業界平均は参考にしかならない

支援先の方と計数計画を作成していると、目安として業界平均を教えて欲しいと言われることが良くあります。
計画を作るといってもどのようにすれば良いのか分からなければ、まずは目安がほしいという気持ちは良く分かります。
しかし、業界平均は目安になっても、目標値にすることはできません。

それは、平均値という数字の特徴によるものです。
平均値はイレギュラー値があると、値が大きく左右されます。
そのため、玉石混交の平均値は、必ずしも目指すべき数字となりません。

より重要な理由は、平均値が中央値前後の値になることが多いからです。
平均値で満足していては、差別化ができません。
短所を補うよりも、長所進展を目指すべきです。

目標を作成する際には、目的を明らかにして、それを達成するために必要なことを考えなければなりません。
定性目標や実行課題を実現した結果として、どのように数値に現れるのかが数値目標になります。

数値目標を設定する際には、安易に業界平均を採用するのではなく、自社に合わせて熟考の上で決定することが大切です。

【本日の質問】
あなたの会社では、適切な数値目標が設定されていますか?


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