経営コラム


見せ筋商品

商品管理の考え方に、「売れ筋」と「死に筋」があります。
売上だけでなく、回転率なども考慮して、売上や回転数の良い物を売れ筋、悪いものを死に筋とします。
売れ筋を拡大し、死に筋は廃止するというのがセオリーです。

しかし、売上や回転が悪くても、お店にとって必要な商品があります。
それが、「見せ筋商品」です。
見せ筋商品は、以下の様な販促上の理由から用意されます。

1.売れ筋商品を引き立てる。
松竹梅の価格設定のように、売れ筋商品を引き立てるために用意されます。
例えば、298円と398円の商品があって、398円の商品を販売したいときに、
検討候補として、798円くらいの上位商品を用意しておくと、398円の商品がよく売れるといった具合です。
価格のほか、スペック等で比較させることもあります。

2.コンセプトを明確にする
企業のコンセプトを明確にするために用意されることもあります。
例えば、常に最新鋭のものが揃うお店であれば、新商品は一番に入荷して、目立つ場所に陳列します。
その商品が、企業の顔となります。

見せ筋商品は、販促の一種と考えることができますが、商品である以上、きちんと売り切らなければなりません。
そのためには、発注数は最低ロットにしたり、予め購入しそうな顧客をリストアップしたりすることが大切です。
見せ筋だから、売れなくても良いというのは、逃げの理屈です。

売れ筋ばかり残してしまうと、選択がつまらなくなります。
見せ筋商品を効果的に使用して、ワクワクする選択にすることが大切です。

【本日の質問】
あなたの会社の見せ筋商品はなんですか?


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