顧客分類の中に、チェリーピッカーと呼ばれるグループがあります。
チェリーピッカーとは、特売品のみに興味を示す客層のことです。
この層は、少なからず存在します。
私も日頃は価値で売ると伝えていますが、半額シールを貼った商品があると思わず手にとってしまいます。
チェリーピッカーにも、2種類あります。
ひとつは、とにかく安ければ何でも良いというグループです。
もうひとつは、買いたいものをできるだけ安く買おうというグループです。
前者は、値引きにつられて衝動買いをします。
このような人たちを減らすためには、値引きを段階的に行なうことが有効です。
閉店間際にいきなり半額にするのではなく、後半のピークタイムから10%引きから始めます。
売れ行きを見ながら、閉店までに売り切れるように調整します。
グロッサリーなど、賞味期限の長いものについては、1ヶ月前から行なうなどします。
ルールを決めて、行なうようにします。
後者は、価格しか見ていません。
特にネット販売など価格の比較が容易なところでは、この客層が多くなります。
このような人たちに対しては、他の商品も買っていただけるような仕組みが必要です。
そのときは特売品しか買わなくても、後日価値ある商品を提案するなど、一度きりにさせない仕組みが必要です。
この店は値引きばかりしている店と思われると、チェリーピッカーばかり集まって利益が出ません。
ロス率の管理やマージンミックスを適切に行なって、利益を確保しなければなりません。