経営コラム


計数計画のポイント

経営計画を作成する際には、計数計画も合わせて作ります。
支援先の方から、数値をいくらにすれば良いのかと聞かれることがありますが、これが正解というものはありません。
未来を予想するのが計数計画の目的ではなく、今後の取組を数字という形に置き換えるのが目的です。
そのため、以下のポイントを抑えることが重要です。

1.数字を達成するための具体的な行動計画がある
例えば、ある商品の売上を2倍にすると計画したとします。
その商品を選定した理由は、利益率が良いといったもので構いません。
問題は、どのように2倍にするのかです。
取引先への訪問回数を増やすのか、提案資料を共有して誰でも売り込めるようにするのかといった行動計画が必要です。
さらに、訪問回数を現状より増やすためにはどうするのかを検討することで、より具体的にしていきます。
具体的な行動計画とは、誰もがそれにそって行動すべきことが分かるということです。

2.提出先の好みに合っている
これは、やや裏技的ですが、提出先の好みに合わせるというのも重要です。
一般的に、金融機関は数字を固めに見ます。
そのため、過去実績を伴わないような計画は受け入れられないことがあります。
助成金などは、可能性を重視する傾向があります。
経営計画の中の差別的優位性や潜在ニーズなどをしっかりと訴求する必要があります。

いずれにしても、絵に描いた餅では意味がありません。
しっかりと自分の思いや考えを数字で表すことが大切です。


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