『世界の経営学者はいま何を考えているのか』を読みました。
その中で、「知の探索」と「知の深化」というキーワードが出てきました。
大切な内容だったので、私見も交えながらご紹介します。
「知の探索」とは、企業が知の範囲を広げるために新しい知を探す行動のことです。
新しいアイデアは、無からは生まれません。
既存知と既存知が結びつくことで、新しい知が出てきます。
ゼロベースという考え方もありますが、本当に何もないところからは何も生まれません。
既存の枠にとらわれずに、新しい組み合わせをした時に、イノベーションは起こります。
この「知の探索」には、弱いつながりが有効とのことです。
弱いネットワークとは、SNSに代表されるような「知っている」といった程度のつながりです。
私もFacebookを見ていると、他の方の活動や情報から、様々なヒントをいただいています。
「知の深化」とは、既存の技術をより深く活用するような行動です。
既存知をさらに発展していく形で進められていきます。
何かの課題を解決しようと努力を重ねて行くうちに、次のステージに到達するようなイメージです。
この「知の深化」には、強いつながりが有効とのことです。
アライアンスのように、相手としっかりと関係性を築いて、一つの課題に取り組んできます。
コンサルティングもこのような行為だと考えています。
「知の探索」も「知の深化」も発展のためには、どちらも重要な行為です。
どちらも上手く使いこなせるように、二刀流の活動が重要です。