色々な企業の決算書を拝見していると、決算を粉飾しているところに出くわします。
税金対策や融資を引き出すためなどと理由は様々ですが、
経年変化や各種指標を業界平均と比較すると、すぐに粉飾していることが分かります。
困るのは、粉飾していない元の数字が分からないことです。
理由のいかんに問わず、粉飾決算は百害あって一利なしです。
金融機関などのプロが見ればすぐにバレてしまいます。
粉飾をするということは、嘘をつくということですので、相手からの信用を失ってしまいます。
また、自分でも正確な数字がわからないのでは、企業活動を正しく評価することができません。
大切なことは、計画に数字を合わせることではなく、計画との差異を把握し、修正のための適切な行動を取ることです。
判断基準となる決算が間違っていたのでは、修正計画が正しく作成できません。
己の失敗を認めるということは勇気がいることですが、
現実を直視して、改善活動に取り組まなければなりません。