業績不振の企業の特徴の一つに、価格決定権などがないことがないことが挙げられます。
売り先の力が強かったり、発注元の言いなりになっていたりします。
「値決めは経営」という稲盛和夫氏の言葉にもある通り、いくらで販売するかということは、
売上高や粗利益を左右する重大な要素です。
競合他社や適正価格などもありますので、本当に自分の好きな値段を付けるというのは難しいものがあります。
しかし、利益の出ない価格でも仕事を受けるのは問題です。
戦略的に赤字案件を受ける場合もあると思いますが、その分の利益をどこで得るかの計画がない場合もあります。
適正な利益が出るような価格設定が必要です。
価格決定権を持つためには、自社が価値提供できていなければいけません。
誰でも出来る仕事であれば、価格競争にならざるを得ません。
反対に言えば、独自の価値を持っていれば、価格交渉をしやすくなります。
価値を提供しているつもりでも、相手に評価されなければ意味がありません。
交渉する際には、価値を数値で表すなど客観的に示すことが大切です。
それでも、交渉に応じないような取引先は見直しが必要です。