経営コラム


帰納と演繹

物事の考え方には、帰納と演繹の2種類があります。
帰納的な考え方は、ボトムアップや線的思考と呼ばれることもあり、デシジョンツリーを用いることもあります。
現在起こっている問題等を取り上げて、その原因を探っていくような考え方です。

一方、演繹的な考え方は、トップダウンや点的思考と呼ばれることもあり、ロジックツリーを用いることもあります。
あるべき姿(目標)を定めて、それを達成するための課題を見つけていくような考え方です。

一般的に、イノベーションを起こす際には演繹的な考え方が良いとされています。
しかし、いきなり演繹的な方法を持ち込むと拒絶反応を示される場合があります。
イノベーションの必要性を感じていない人に、これまでと違うやり方を考えるように仕向けるのは難しいことです。
そのような場合には、帰納的な考え方で問題解決を図ります。
すべて手を打ち尽くしたと感じれば、新たなやり方の必要性を感じていただけます。
そうなったら、改めて演繹的な考え方を適用します。

状況に合わせて、帰納と演繹を使い分けることが大切です。


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