経営コラム


密息呼吸法

呼吸法には、「胸式呼吸」と「腹式呼吸」があります。
腹式呼吸のほうが、より深い呼吸ができて、呼吸量も多くなります。
プレゼンなどで最適と言われている方法です。
私も仕事の時は腹式呼吸をしています。
しかし、何だか声に表情がないなと感じていました。
まっすぐ通るのですが、透明すぎで味気がありません。
そんな時に、中村明一著『あの人の声は、なぜ伝わるのか』を読みました。

この本では、日本古来の声(音)の響きとして、「倍音」があったことが紹介されています。
倍音には、「整数次倍音」と「非整数次倍音」があり、これが声の表情をつけているとのことです。
そして、西洋式の腹式呼吸では、この倍音が作りづらく、表情のない声になってしまいます。
倍音を作る日本古来の呼吸法に「密息」があります。
これは、尺八の演奏や密教などで使われている呼吸法だそうです。

密息のポイントは、骨盤をずらして、お腹をふくらませた状態で横隔膜を上下させることです。
早速やってみましたが、お腹をふくらませたまま呼吸をするのは大変です。
腹式呼吸と違い、息を吐くときもお腹をふくらませていなければいけません。
相当意識をしないと、すぐに凹んでしまいます。
そして、ふくらませた状態を維持するには、腹筋が必要です。
しばらく続けていると、腹筋が痛くなってきました。

密息をした状態で、倍音に意識をして発声をしてみると、確かに声の響きが違います。
まだ少し違うという程度ですが、今後練習をして、密息と倍音を使いこなせるようにしたいと思います。


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