いつものお味噌汁のお味噌が変わっていると、「あ、違う」と気づきます。
そして、いつものお味噌が美味しかったなと思ったりします。
なんとも思っていなかったいつものお味噌も、変わるとその良さに気づいたりします。
人は比較をしたほうが、ものの良さが分かります。
例えば、自社の業績が良いのか悪いのかを判断する際には、
前年度と比較をしたり、業界平均と比較をしたりします。
基準値と比較をすることで、良し悪しを判断しています。
人事考課の絶対評価の場合にも、何らかの評価基準が存在し、その基準と比較をして評価をしています。
逆に言えば、明確な比較対象(基準)がなければ、正しい判断はできません。
また、比較対象を何にするかで、評価も変わります。
試食でブラインドテストを行なって、ベンチマークよりも美味しいと評価されたとしても、
買いたいという消費者の基準を超えなければ、購入には至りません。
より正確な判断を下すためには、明確な比較対象を持つことが大切です。