ビジネスにおいて、手段が目的化することは良く起こります。
いくつか例を挙げてみます。
事業を成功させるため(目的)の助成金(手段)の獲得が、
助成金を獲得するために、事業内容を考えるはめになります。
説明をするため(目的)の資料(手段)を作り始めたものの、
資料の見栄えにこだわり、体裁良く仕上げることに夢中になってしまう。
商品を採用してもらうため(目的)にサンプル配布(手段)を行ったが、
配布サンプル数で評価をしたところ、闇雲に配布するようになってしまった。
こうした結果は、目の前の作業(手段)に集中するあまり、近視眼的になってしまうために起こります。
本来の目的と比べて、手段の成果は分かりやすく、結果も出やすいです。
そのため、目の前の利益に意識を奪われてしまい、本来の目的を見失ってしまいます。
過程管理は重要ですし、スモールゴールを設定することも大切です。
しかし、本来の目的を忘れてしまっては、本末転倒です。