作り過ぎ、売れ残りによる不良在庫の山を目の前にすると、気が滅入ってきます。
失敗したという事実を突きつけられて、逃げ出したくなります。
精神論だけでなく、不良在庫は下記のような弊害を経営にもたらします。
・財務状況の悪化
不良在庫を製造するのにも、原材料費や人件費といったコストがかかっています。
作ったものの売れないということになれば、コストだけが増える結果になります。
在庫処分で値引き販売した場合も、収益性は低下します。
また、仕入れや給与でお金は出て行きますが、売れなければお金は入ってこないので、キャッシュフローも悪化します。
・作業効率性の悪化
不良在庫を保管するのにもスペースが必要です。
倉庫には限りがありますので、通常商品でいっぱいの場合は指定外のところに置くことになります。
そうすると移動や作業の邪魔になり、作業効率性が悪化します。
また、在庫の山から必要な商品を取り出すなど、作業の手間も増えます。
不良在庫は、百害あって一利なしです。