バリー シュワルツ著『なぜ選ぶたびに後悔するのか』を読みました。
タイトルから、選択肢が多すぎると選ぶのが難しくなるという主旨の本だと想像していましたが、「足るを知る」についての本でした。
本書では、際限なくより良いものを求める人を「マキシマイザー」と呼び、
ほどほどで満足する人のことを「サティスファイサー」と呼びます。
マキシマイザーは、選択をしても他に良い物があるのではないかと探し続けてしまうので、何時まで経っても満足することがありません。
一方、サティスファイサーは、自分なりの選択基準を持っており、それを満たす選択をすることで満足をします。
向上心の強いことは良いことですが、目的や基準もなく、ただ闇雲に求め続けるのでは、幸福感は得られません。
以前、イチロー選手が「目標を達成したら、大いに喜んでいい。またすぐに次の目標が見つかるから。」
という趣旨のことを話していたのを思い出しました。
きちんと目標設定をして取り組むということは大切です。
また、選択を避ける状況として、選択肢が二者択一でそれぞれの項目が対立状況にあるときや、
選択後に大きな後悔が予想されるときなどが挙げられていました。
選択肢が増えるということは、それだけ二者択一の対立状況も起こりやすくなります。
また、不確実性が高い状況では、未来に対する不安が高まります。
結果として、決断ができず先延ばしになってしまうようです。
これは、プライベートにもビジネスにも当てはまることです。
コンサルタントとして、経営者の方の決断を支援できるように、今後も取り組んでいきます。