マーティ・ニューマイヤー著『デザインフル・カンパニー』を読みました。
やや消化不良の感はありますが、経営のあるべき姿について、過去の経営理論を踏まえつつ、新しい方向性を提示しています。
私の理解した範囲では、本書の主張は以下の通りです。
「現在の経営では二律背反する課題を解決しなければならない。
その際に、二者択一の解ではなく、どちらも同時に満たすような解を求めるためには、デザインが不可欠である。」
この意見に、私も全面的に賛成します。
「デザイン」とは、ステークホルダーの全体最適を目指す仕組みの構築と私は考えます。
本書では、デザインレバレッジを生み出すステップや、変化を生むためのレバーについて説明されています。
それぞれについての考察は不十分な部分もありますが、これから取り組むべき課題は提示されています。
その課題について、どう取り組んでいくかが今後の経営の鍵になりそうです。
私も経営デザイナーとして、どのように全体最適を実現する仕組みを構築するかを常に考えて行きたいと思います。