明日から新年度を迎える企業も多いと思います。
決算前ということでセールを行った企業も多いようです。
決算セールが最もお買い得という人もいます。
売上目標達成のために、最後のひと頑張りといった感じです。
しかし、このような考え方には、2つ問題があります。
一つは、売上至上主義になっている可能性があることです。
企業の最終目的は、利益を出すことです。
そのために、売上は必要ですが、売って売っても儲からないのでは意味がありません。
通常、セールは利益率が低くなります。
薄利多売で額を確保出来れば良いですが、売上は増えても利益は微増ということのほうが多いです。
目標設定は売上だけでなく、利益もきちんと管理することが大切です。
もう一つは、売る力がなくなってしまう可能性があることです。
一概には言えませんが、決算セールを行うところは通年でセールを行なっていることが多いです。
そうすると、消費者は定価では購入せず、セールの時だけ来店するようになってしまいます。
これでは、自社にとって良いお客様を育てることはできません。
きちんと価値訴求をし、それを理解しファンになってくださる顧客を育てなければ、会社は発展して行きません。
安易にセールを行うのではなく、価値を伝えて売る力を身につけることが大切です。