ポジショニングマップは市場における自社と競合他社の立ち位置を明らかにするツールです。
特定の2軸を取り、該当する値のところに各社をプロットしていくことで、市場を図式化することができます。
各象限にどのような会社がいるかを見極めることで、その市場での戦略を考えることができます。
ポジショニングマップの肝は、2軸に何を取るかということです。
価格や品質、味の特徴などが用いられることが多いですが、それ以外を選択することもできます。
利用シーンといったライフスタイルに関する項目を取ることもできます。
この2軸の組み合わせによって、より立体的に把握することができます。
また、2軸の取り方を変えると各社の立ち位置も大きく変わってきます。
より詳細に分析をしたい際には、複数のポジショニングマップを作成します。
まずは、価格と品質など基本的な項目を2軸に取ります。
その結果、気になる点があれば、そこをより詳細に見るような軸を設定します。
1つの軸を固定したまま、もう一方の軸を次々に変えていく方法もあります。
ポジショニングマップを描くことで、競合状況がわかります。
その上でニッチ市場を目指すのか、さらに上を目指すのかといった判断が、今後の戦略の方向となります。