研修やワークショップでケーススタディに取り組んでいただくことがあります。
スラスラと取り組んでいるチームもありますし、じっと黙ったまま止まっているチームもあります。
その違いを見ていると、与件にない条件を設定できているかどうかにあるようです。
ケーススタディでは、答を導く上で重要な項目のみが記載されています。
そこから大筋の方向性を考えて頂きますが、具体策を考えるとなると自分たちで条件設定をするしかありません。
与件にない条件については、本当に自由に設定できます。
しかし、何も制約条件がないと、かえって考えづらいものです。
まったくの白紙から想像力を働かせることになります。
どこまで想像力を働かせることができるかで、前提条件は変わってきます。
実際に考える際には、完全にゼロから条件を作るわけではありません。
過去の経験の中から似た事例を考え、条件設定をしていきます。
先日、金融機関の方を対象にしたケースステディでは、貸借対照表が設定されていて驚きました。
一方、相談者の悩みの裏にある事情に関しては、あまり想像が及ばなかったようです。
ケーススタディに取り組む際には、想像力を膨らませ様々な条件設定をすることで、学習効果が高まります。