経営コラム


こだわりは認知されてこそ差別化となる

生産者は誰しも自分の商品にこだわりを持っています。
競合商品に比べて、自分の商品のほうが優れていると考えています。
問題は、そのこだわりや優位性がきちんと消費者に認知されるかどうかです。

例えば、ペットボトルの水の違いが分かる消費者はどれくらいいるでしょうか。
私はある程度は分かりますが、軟水同士の違いとなると自身を持って違いを言うことができません。
加熱してしまうと食材の違いは増々分からなくなります。
プロの舌であれば見抜ける違いは、一般の消費者には同じと受け止められてしまいます。
これでは、せっかくのこだわりが無駄になってしまいます。

消費者に違いに気づいてもらうためには、事前にその違いを知らせることが有効です。
パッケージやPOP、接客トークで違いを分かりやすく伝えることで、消費者の意識がその違いに向かいます。
何も意識していない場合よりも、その違いを感じ取ることができます。

しかし、それでも感じ方には個人差があります。
嗜好性もあるので、生産者の意図するように評価してもらえない可能性もあります。
差別化を図る際には、分かりやすい優位性を持たせることが必要です。


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