良くいただくご要望が、他社事例を教えて欲しいということです。
打ち合わせの最初から言われることもありますし、決定段階になって言われることもあります。
こちらから事例をご紹介する場合もあります。
事例紹介をする際に気をつけているのは、何のために他社事例を見るかということです。
隣の芝生は青く見えると言いますが、他社の成功はよく見えます。
自分たちも真似をしたいという気持ちはわかりますが、そのまま取り入れようとしても上手くいきません。
それは、他社と自社では経営環境やコンセプトが異なるからです。
手法だけ取り入れても、表面的なものになってしまいます。
まずすべきことは、なぜ成功しているのか、その要因を明らかにすることです。
それから、その要因を自社で行う場合にはどのような方法があるかを考えます。
結局は自分の頭で考えるしかありません。
他社事例はきっかけにはなっても、答にはなりません。