『ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる』を読みました。
本書は各章のまとめが充実しているので、まずはそこだけ読むだけでも内容をある程度理解することができます。
今回は、創業社長の方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。
それ以外の方も読んで損はない一冊です。
一読をお勧めいたしますので、内容紹介は簡単にします。
今回は、「10X型企業」が題材となっています。
また、「狂信的規律」「実証的創造力」「建設的パラノイア」の3点がキーワードとして挙げられています。
「狂信的規律」とは、徹底した一貫性のことです。
その取り組みとして、「二十マイル行進」や「SMaCレシピ」などが紹介されています。
不確実な時こそ、一貫性を保つべきと指摘されています。
そして、工程表は追い風の時も向かい風の時もペースを乱してはいけません。
それでは、変化をしないのかといえば、決してそんなことはありません。
「10X型企業」は規律と変化を同時に共に取り入れます。
変化をする際には、「実証的創造力」と「建設的パラノイア」が発揮されます。
「実証的創造力」とは、試行錯誤をする中で有効的な方策を見つけるということです。
本書では、「銃撃に続いて大砲発射」と表現されています。
「建設的パラノイア」とは、常に最悪を想定し、常日頃から準備をしておくということです。
これ以外に印象的であったのが、以下の2点です。
一つは、必ずしも早急が最良とは限らないということです。
時として、速攻こそ即死をもたらすとまで言っています。
変化や脅威を早期に認識し、限られた時間内で用心深く厳格な判断を下すのが鍵です。
もう一つは、「ROL」を最大にすることです。
これは、訪れた運から最大限の利益をものにするということです。
そして、最大の運とは、良い人との出会いとされています。
ざっと概略だけ記しましたが、本書の中にはまだまだたくさんの金言が含まれています。
読書の秋におすすめの一冊です。