経営コラム


比喩の功罪

比喩(たとえ)は日常でもビジネスでも頻繁に使われます。
比喩を用いることで、相手が理解しやすくなるからです。
特に相手がよく行うことや知っていることに合わせて例示すると、分かりやすくなります。

例えば、ベクレルとシーベルトの関係を、カロリーと体重の関係に例えることができます。
これは、摂取量=影響力ではなく、様々な要素が加味されて、摂取による影響量が決まるということです。
(詳細な説明は膨大な量になるため、割愛します)
放射線というこれまでなじみのないものでも、カロリーという日ごろ気にしていることに例えると、
実感として理解することができます。

一方、注意しなければいけない点もあります。
それは、比喩は一部をデフォルメして表現するということです。
ベクレルとシーベルトをカロリーと体重で例えた場合、それ以外の放射性物質の影響を考える項目は無視されます。
「もみじまんじゅうののような手」という表現では、手の形状以外についてはわかりません。

比喩を使うときには相手にとっての分かりやすさを、
比喩を使われた時にはそれが一部分であることを理解することが大切です。

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