科学的経営研究会に参加してきました。
今回は会場が和室でした。
そのため、机と椅子は配置せず、各々好きな場所に車座になって座りました。
もともと活発に意見交換がなされている研究会なので、このようなスタイルの方が適していると思いました。
本日も、PBM理論、組織論、OR(オペレーションリサーチ)と充実した内容でした。
特に、組織論で取り上げたコミュニケーション論は、私の専門分野なので、
メンバーの意見がとても参考になりました。
コミュニケーションに齟齬が出る理由は大きく二つあります。
一つは、言葉の定義が人により異なるためです。
認知言語学では、言葉の意味=経験と捉えていますので、
経験の異なる人によって、言葉の意味が異なるのも当然です。
日常会話では問題のない場合でも、業務の場合はきちんと定義を統一しておく必要があります。
もう一つは、コンテクスト(環境や文脈)によって、言葉の意味が選択されるためです。
上記のように、言葉の意味=経験であるため、必ずしも言葉と意味が1対1の関係になっていません。
複数ある意味の中から、どの意味を選択するかを決定する条件がコンテクストです。
この条件が異なれば、意味の取り方も変わってきます。
上手くコミュニケーションがいかない場合は、
お互いの価値観や経歴などのコンテクストを確認することが必要です。