経営コラム


プロセスを分解する

営業のOJTのひとつとして、同行営業があります。
先輩の営業を見て、スキルを身に付けることが目的とされています。
しかし、同行した新人の方は、ポイントが良く分からないということも多いようです。
その原因の一つに、上手い人の営業は流れるように進んでいくことがあります。

経験を積まれた営業員は、豊富な知識と営業スキルを持ち合わせています。
それを臨機応変に使い分けているので、ごく自然なやりとりに見えます。
また、本人も無意識のうちに行っているので、どのようなテクニックを使っているか気づいていないことが多いです。
そのため、いざ教えようと思っても、上手く説明することができません。
プロ野球選手のイチローがヒットを打てる秘訣を上手く説明することができないことと同じです。

行っている際には無意識でも、客観的に振り返れば解説できるかもしれません。
本人や新人の方が気づかなくても、ある程度のスキルを持った方であれば、解説できるかもしれません。

自然な一連の流れとして、業務を行えることは素晴らしいことですが、
OJT等で人に教える際には、ひとつひとつのプロセスを分解する必要があります。

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