データの見せ方にはいろいろあります。
数で表す場合と率で表す場合。
グラフを使い分けて表す場合。
いずれにしても、一部分だけを強調すると誤解を招く恐れがあります。
例えば、棒グラフで差異を表す場合、Aのように1100万と1000万、1300万を並べてもあまり大きな差はありません。
しかし、Bのように900万円までを省略して、それ以上だけを並べて拡大すれば、凸凹が大きくなり、差が大きいように感じます。
また、母数が分からないというのも判断を誤らせます。
totoBIGの広告で、天気と当選本数の関係を示しています。
これによると、雨の日の当選本数は、ほかの日の半分以下です。
これだけ見ると、雨の日は当たらないような気がしますが、確率で見るとどうなるのでしょうか。
一般的に考えて、雨の日は外出したくありませんから、購入本数(母数)も少ないと考えられます。
(集計数には、インターネット販売は含まれていないそうです。)
実は確率で言うと、ほかの買わない雨の日が狙い目なのかもしれません。
データは見せ方ひとつで、いくらでも印象を変えることができます。
データを見せる方も見る方もそのことに注意して、冷静な判断をすることが大切です。