経営コラム


モニターツアー@奄美大島 まとめ

今回のモニターツアーを通じて、いろいろなポイントが見えてきました。
それを整理してまとめてみたいと思います。

1.観光よりも体験
これまでのツアーでは風光明媚なところを次々に回るというのが主流でした。
それでは、写真に撮るばかりで、参加者の記憶には残りません。
実際に今回の参加者の方からも、「いろいろな所に行くと、どこに行ったか分からなくなってしまう。」という意見が聞かれました。
多くのところを回るよりも、本当に良いところに絞ってある程度の時間を過ごした方が良いと思います。
もちろん、ただ景色を見ているだけでは飽きてしまいますので、周囲を散策したり、
夕日が沈むところなど変化のあるものを楽しんだりするなどの工夫は必要だと思います。

また、今回のツアーでも評価が高かったのは、泥染めやカヌーといった体験イベントでした。
能動的に関わる事で、楽しさや感動が増したり、理解が深まったりします。

2.団塊世代対応
今回のツアーでは、団塊世代の方々とご一緒させていただきました。
ツアー会社のほうでも、バスの乗り口にふみ台を用意したり、正座ができない方の為に椅子を用意したりという配慮をしていました。
しかし、これだけでは高い評価を得られないようです。
ツアーに参加している方の多くが、旅行が趣味で様々なツアーに参加しているとおっしゃっていました。
そして、それぞれのツアーの良かったところや悪かったところを鮮明に覚えています。
結果的に、要求レベルが高くなっています。
地方だからしょうがないという理屈は通用しません。
他でできたのだから、今回も大丈夫だろうという感覚でいます。
これに対応するためには、高いサービスが必要になります。
過度高級にする必要はありませんが、隅々まで配慮することが求められます。

3.食事について
参加者の方と話をしていると、食事への不満が多く聞かれました。
もっとも多かったのが、量が少ないという事です。
実際、私も満腹感が得られませんでした。
廃棄するのはもったいないですが、少なすぎるのも困ります。
品数を豊富にすると、満足感が出ます。

また、配膳のタイミングも大切です。
一度にすべて並べてしまうのではなく、参加者の食事のペースに合わせて出すようにします。
同じ内容であっても、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供するとおいしく感じます。

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