経営コラム


アンバランスなおいしさ

五味が調った、角のない味わいは格別です。
心が満たされ、本当に幸せな気分になります。

一方、B級グルメやお土産品のように、インパクトのあるおいしさもあります。
このインパクトはいわば、アンバランスさであると思います。
今日では技術や調味料が発達し、一定のレベルの味を作り出すことができます。
その中で特徴を出そうとすると、どこかを尖らせる必要があります。
そのアンバランスさが味の決め手になります。

ラーメンで言えば、脂と塩という絶対的な旨味に加えて、にぼしやエビといった香りのパンチを効かせたものがあります。
温泉まんじゅうは、黒糖の甘みがしっかりと効いています。
辛みを効かせた料理も根強い人気があります。

バランスが取れたベースの上に、アクセントを加えるというのは、言葉でいうのは簡単ですが、
実際にはちょうど良い塩梅にするのは難しいです。
その見極めができたものが、ヒット商品になっていると思います。

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