経営コラム


いしかわ伝統工芸フェア2012

いしかわ伝統工芸フェア2012に行ってきました。
石川県には知り合いの作り手の方も多いので、何度か訪れています。
今回のフェアで改めて感じたことは、石川県には伝統工芸が本当に多いということです。
参加している協同組合だけで、10組合あります。
九谷焼、加賀友禅、輪島塗、山中漆器、金沢仏壇、金沢箔、七尾仏壇、金沢漆器、牛首紬、加賀繍の10組合のうち、
誰もが名前を知っているのは、最初の4つくらいでしょうか。
このほかにも、和ろうそくや日本酒などが出展していました。
日頃あまり目にすることのないものも見ることができて良かったです。
本物を見る機会が増えることで、良いものを理解しやすくなります。

来場者の方の会話で気になったのが、「輪島塗はもったいなくて使えない」という声でした。
確かに漆器は使っているうちに小さな傷がつきます。
それでも、通常に使用している分には何の問題もありません。
大きな傷がついたときは、修理することも可能です。
実際私も洗い物をしているときに、滑って欠けてしまったものを修理していただきました。
漆の色も徐々に抜けてきますが、それが良い表情になってきます。
良いものをどんどんと使って、その良さを味わっていただきたいと思います。
そのためには、デザインをはじめ、心理的ハードルを下げる工夫も必要ではないでしょうか。

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