経営コラム


経営コンサルティング論②

Ⅰ 体験論的中小企業コンサルティング論
・経営者の立場になって死ぬ気で取り組むのが本物のコンサルタントです。
・クライアントが求めているのは、理論ではなく結果です。
・淘汰に生き残るためには差別化が必要です。
・知識(理論)に経験を加えると知恵になります。
・データはデータであり、情報をもとに予測をしなければ経営はできません。

・良い経営会議の特徴は以下の3点です。
①思考プロセスが身に付き、情報伝達会議から問題解決会議となる。
②説明が論理的になり、起承転結や数字による裏付けができる。
③決断をする。

・中小企業のコンサルティングはすべてに関わります。
・アイデアを出すのもコンサルタントの仕事です。
・中小・零細企業にはコンサルティングが必要なところがあります。

・オーナー企業では健全な労働組合が必要です。

・早く成功する企業の経営者は過去の成功体験にこだわりません。
・”叩き上げの創業者”タイプは過去の成功体験に引きずられて、改善に時間がかかることがあります。

・ときにはオーナーであっても、経営の第一線から退いていただかなければならないこともあります。

・大事なのは経営者との信頼関係です。

・中小企業のコンサルティングは非常に泥臭い状態の中へ入っていかねばならず、それから逃げれば成功はありません。

・経営者に生き残る執念があり、支援する銀行があり、企業内部に何らかの強みがあるならば、可能性はあります。

Ⅱ いまの企業経営を考える。
・保護規制産業のマネジメメント力は国内の輸出型製造業群に大きく遅れを取る傾向があります。

・成熟期・衰退期の企業行動モデルは以下の4つです。
①あがき衰弱型:経営層の問題意識、危機感が希薄で、残り少ない経営資源を無為に消耗している。
ダイナミックなイノベーションが困難。
②空転消耗型:幹部層に問題意識、危機感が浸透し、行動が変わってきたが、経営資源の余裕に乏しく、対処療法に終始。
③空転硬直型:それなりに処方箋は確立しているが、組織の人々は苦い薬を飲みたがらず、遅々として行動が伴わない。
計画があって実践できない典型。
④イノベーションサバイバル型:組織の人々が「なすべきこと」がわかり、これからの進路も明確かつ適切であり、
実践のスピードが加速し、組織に自信と明るさが戻ってきている。

Ⅲ 経営とは何かを考える
・現在の経営環境を表すキーワード:「スピード」、「不透明」、「不連続」。

Ⅳ 中小企業のマネジメント特性
・中小企業のマネジメント特性は以下の4点です。
①動機づけが難しいヒト資源、②労働生産性の低いモノ資源、③不安定なカネ資源、④ノウハウの蓄積・共有化が弱い情報資源

・オーナー経営の強み:①自社経営に対する真剣な取り組み、②世襲型事業継承、③機動力、④団結力
・オーナー経営の留意点:①経営形態の方針(同族か非同族か)の確立、②非同族役員への配慮、③人材育成、④公私混同

Ⅴ 経営診断スキームの概要
・常にその時点での最適解(仮説)を持ち、その仮説を修正することを躊躇してはなりません。
事実に基づき常に軌道修正し、仮説を進化させるべきです。

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