Creative Market Tokyo 2010 関連セミナーに参加してきました。
午前は佐藤可士和氏による「ビジネスとクリエイティブとの新しい関係」という特別基調講演でした。
佐藤氏がこれまで取り組まれてきた「ユニクロ」や「今治タオル」などの事例を基に、
コミュニケーションの重要性について講演されました。
なお、ここでいうコミュニケーションとは、広告やパッケージ、ロゴ、店舗、デザインなどを統括した概念です。
グローバル化に伴い、従来のツーカーの関係は通じなくなりました。
きちんと、自分たちがどんな会社でどんなものを作っているかを伝える必要があります。
そのためには、様々なツールを使用して自社のセンスやクオリティー、ポリシーを伝えなければなりません。
特に、センスの良いインフルエンサーに受け入れられることが重要です。
また、他地域に展開する際には、相手のことをリスペクトしていることを伝えなければ、
受け入れてもらえないことを指摘されました。
様々なコミュニケーションの積み重ねが効果を生みます。
午後は「キャラクターがもたらす、新たな消費マーケット」というシンポジウムでした。
統計をもとに現在のキャラクタービジネス市場の厳しさが説明されました。
そして、現状を打破するために「差別化」の重要性が強調されました。
ただモノを置くだけでなく、バックグラウンドを伝えることで、「buzz」を作り出します。
常設店舗の売上が伸び悩む中、催事を行うと集客および、物販が伸びます。
こうした仕掛けが大切です。
一方で、ショップ展開の同質化が問題となっています。
これらはキャラクタービジネスに限らず、すべての小売業に当てはまることではないでしょうか。